【レビュー】 後藤真希 「会いたい」 (ミニアルバム「LOVE」収録曲)

後藤真希
「会いたい」

作詞:後藤真希
作曲:ArmySlick、Litz
編曲:ArmySlick

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【レビュー】

まずはこのトラック、ボーカルを前面に押し出し存在感を出している点が注目できる。

息継ぎもはっきりと聴こえる良テイクになっていて、
しっとりと歌いながらもスケールをも感じさせる気持ち良く聴けるトラックに仕上がっている。

最近のポップスはサウンドに挟み撃ちにされたようなボーカルが多くて歌が聴きこめないのよね…

確か、エイベックスで活動開始する前に海外に行ってたらしいけど
帰ってきて初お披露目か何かでボーカルの発声が全然変わっていて
良くなっていたという印象があるのだがその成果がこのトラックで聴くことができる。
海外仕込みの発声をそのまま出したという訳ではないのだが歌い方がとても丁寧だ。

メロディー重視でリズムに乗ることが不可能なこういう静かな曲は
歌唱で魅了するしかないので聴かせる域まで持っていくのがとても難しいのだけど
これが聴けちゃうんだよね。感情移入表現も程良い感じだ。

一般的に後藤真希のイメージというとセクシーなかっこよさみたいなのが似合うとか
そういった風潮が結構あるように思うけど、
自分はそれはそれで良いと思うが
それ以上に最近の後藤真希に魅力を感じる点としては
気持ちを重視していてその感情が音源にしっかりと刻み込まれてるという点だ。

歌唱は元々潤いのある性質でヴィブラートの使い方も柔らかくパワーも出せる。
器用なタイプなのに器用貧乏ってイメージが全くしないのは
やはりそういった技術的な事以上に気持ちを重視するタイプで
そういった想いが歌詞や歌唱に注入できる環境が整ったからだと感じる。
ボーカルトラックから曲への想いや気持ちがじわっと滲み出しているかのようで聴きごたえがある。

エイベックス時代の特に後半の曲は一つ一つの作品が
後藤真希にとって大切な想いがあるんだろうなというのを聴き手のこちらも感じる事ができる。
そういう風に感じさせている点が何より良トラックの証なのだと思う。

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【歌詞】
http://www.uta-net.com/user/phplib/Link.php?ID=112467

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【視聴動画】


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