【レビュー】ドリームモーニング娘。「恋人のような顔をして…」 (アルバム「ドリムス(1)」収録曲)

【レビュー】

ハロプロ多人数グループとしては最高レベルの歌唱が聴けるトラック。

キャワキャワ演技型アイドル的な歌唱など全くない誠意のある歌い方で、
中高音域では安倍なつみが、
そして低中音域では藤本美貴が存在感を見せ
全ての音域で補完しあい良いバランスがとれている。

特に中盤以降のドラム無しの安倍なつみのソロパートの箇所では
安倍自身の持ち味である中高音域の曲線を描く様な情念のある歌唱を聴かせ、
その後、ユニゾンとなるが、
そこでは全員がパワーを曲の前半より更に増した
分厚く力強いユニゾン歌唱を堪能できる。

何より良い点は昔の全盛期モーニング娘と違い
ボーカルに商業戦略的負荷が入ってない点で
このトラックにはフカシ気味のカラ元気な歌唱じゃない本物の歌がある。